【コピペで使える】GASでスプレッドシートに画像を挿入してみる

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GASでスプレッドシートに画像を挿入してみる

スプレッドシートで資料などを作る際、画像を貼り付ける機会もあるかと思います。

手動で画像を挿入する一般的なやり方は

STEP
画像を挿入したいセルを選択
画像を挿入したいセルを選択
STEP
上部メニューの挿入から画像を選択
挿入→画像を選択
STEP
セル内 / セル上に画像を挿入を選択
セル内/セル上に画像を挿入
STEP
挿入する画像を選択
挿入画像の選択

という大変長いプロセスがあってやっと画像が貼り付けられます。

セル内に画像を挿入』であればセルのサイズで大きさが調整されますのでサイズや位置調整が比較的容易ですが、『セル上に画像を挿入』にするとサイズや位置調整が少し面倒ということもあります。

そこで今回はinsertImageというメソッドを使って、

  • 画像の挿入
  • 画像の位置調整
  • 画像のリサイズ

の作業をスクリプトで自動化する方法をご紹介します。

今回紹介するやり方をマスターすると、例えば建設会社など、報告書の作成などで大量の画像を貼り付けする必要がある業務も非常に効率的に作業ができるようになります。

スプレッドシートに画像を挿入するコード

本ページでは、冒頭で話したとおりスプレッドシートに画像を挿入する方法をご紹介します。

  1. insertImage(url, column, row)(画像URLから指定のセル位置に挿入)
  2. insertImage(url, column, row, offsetX, offsetY)(画像URLから指定のセル位置を基準に位置調整して挿入)
  3. insertImage(blobSource, column, row)(Blobデータを指定のセル位置に挿入)
  4. insertImage(blobSource, column, row, offsetX, offsetY)(Blobデータを指定のセル位置を基準に位置調整して挿入)

画像の指定方法はURLとBlobデータの2種類ある

コードの挙動確認用のウェブアプリ

挙動の確認用にウェブアプリを作成しました。

うまくアクセスできないときはブラウザのシークレットモードでアクセスしてみてください。

使い方手順は下記の通りです。

STEP
出力セル位置を入力
  • 列番号を入力
  • 行番号を入力
  • 横方向のオフセットを入力(0のままだとオフセットなし)
  • 縦方向のオフセットを入力(0のままだとオフセットなし)
STEP
画像を選択

URLで挿入するバージョンとファイルを選択して挿入するバージョンがあります。

insertImageのボタンイメージ
STEP
スプレッドシートに画像挿入

誰でも閲覧可能ですので、変な画像は挿入しないようにしてくださいね。
※ちなみに、画像は定期的に自動削除します。

insertImage(url, column, row)サンプルコード

引数に入れる値

  • url(文字列) — 挿入したい画像ファイルのURL
  • column(数値)— 列数
  • row(数値)— 行数

サンプルコード

function insertImageWithURL1() {
  let ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let sheet = ss.getSheets()[0];
  let url ="https://www.google.com/images/srpr/logo3w.png" ;
  let column = 1;
  let row = 1;
  sheet.insertImage(url, column, row); 
}

変数の説明

ss = 対象のスプレッドシートを取得しています。
sheet = 対象のシートを取得(上記のコードの場合はスプレッドシートの一番左にあるシート)
url = 挿入予定の画像URL
column = 挿入予定のセル列
row = 挿入予定のセル行

このコードでは、一番シンプルな画像挿入コードを準備しました。

対象のスプレッドシートを指定した上で、挿入したい画像のURLとその位置を設定するだけで画像の挿入が可能です。

挿入位置は指定したセルの左上の隅に画像の左上角が合わさるような仕様になっています。

画像のURLさえわかれば誰でも簡単に利用ができますが、自分で用意した画像を利用しない場合は著作権にご注意ください。

insertImage(url, column, row, offsetX, offsetY)サンプルコード

引数に入れる値

  • url(文字列) — 挿入したい画像ファイルのURL
  • column(数値)— 列数
  • row(数値)— 行数
  • offsetX(数値)— デフォルトの挿入位置から右方向に移動させたいピクセル数
  • offsetY(数値)— デフォルトの挿入位置から下方向に移動させたいピクセル数

サンプルコード

function insertImageWithURL2() {
  let ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let sheet = ss.getSheets()[0];
  let url ="https://www.google.com/images/srpr/logo3w.png" ;
  let column = 1;
  let row = 1;
  let offsetX = 100;
  let offsetY = 200;
  sheet.insertImage(url, column, row, offsetX, offsetY); 
}

変数の説明

ss = 対象のスプレッドシートを取得しています。
sheet = 対象のシートを取得(上記のコードの場合はスプレッドシートの一番左にあるシート)
url = 挿入予定の画像URL
column = 挿入予定のセル列
row = 挿入予定のセル行
offsetX = 右方向にオフセットさせたいピクセル数
offsetY = 下方向にオフセットさせたいピクセル数

先程のinsertImage(url, column, row)とほとんど同じですが、オフセットを設定しない場合、画像の出力位置はセルの左上が基準点になります。オフセットを設定すると基準点から右や下にピクセル単位で画像の挿入位置を調整することができます

オフセットを駆使して出力位置の微調整を行いましょう。

insertImage(blobSource, column, row)サンプルコード

引数に入れる値

  • blobSource(Blobデータ) — 挿入したい画像ファイル
  • column(数値)— 列数
  • row(数値)— 行数

サンプルコード

function insertImageWithBlob1() {
  let url ="https://www.google.com/images/srpr/logo3w.png" ;
  let response = UrlFetchApp.fetch(url);
  let blob = response.getBlob();
  let ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let sheet = ss.getSheets()[0];
  let column = 1;
  let row = 1;
  sheet.insertImage(blob, column, row); 
}

変数の説明

url = 挿入予定の画像URL
response = プログラムで画像URLにアクセスリクエストした結果
blob = リクエスト結果からBlobデータを取得
ss = 対象のスプレッドシートを取得
sheet = 対象のシートを取得(上記のコードの場合はスプレッドシートの一番左にあるシート)
column = 挿入予定のセル列
row = 挿入予定のセル行

Blobデータから画像を挿入するスクリプトのサンプルになります。
今回のサンプルでは、URLリクエストからBlobデータを取得しましたが、ウェブアプリで行ったように、アップロードした画像から画像を挿入することもできます

URLを使った画像アップロードのやり方では、インターネット上に画像が公開されていなければスプレッドシートに挿入することができないですが、Blobデータを利用した挿入方法では、インターネット上になくともローカルPC内のデータをウェブアプリを通して挿入することが簡単にできます

ただし、こちらのメソッドには制約がありますので、この点については注意が必要です。

  • 挿入できる画像のファイルサイズは2MBまでのデータ
  • 画像のサイズは1024px以下のデータ

画像のファイルサイズやサイズ(大きさ)が上限をオーバーするとエラーが発生する

この点については注意が必要です。最近のスマホなどのカメラでは高解像度でファイルサイズも画像の大きさも上限値を超えてしまうものが多いですから、ウェブアプリからスマホで撮影した写真などを挿入する場合はアプリ側で画像のリサイズや圧縮処理などが必要な場面も少なくないと思います。

画像のアップロードについては、下記の記事でも圧縮処理などを行っていますので、参考にしてください。

insertImage(blobSource, column, row, offsetX, offsetY)サンプルコード

引数に入れる値

  • blobSource(Blobデータ) — 挿入したい画像ファイル
  • column(数値)— 列数
  • row(数値)— 行数
  • offsetX(数値)— デフォルトの挿入位置から右方向に移動させたいピクセル数
  • offsetY(数値)— デフォルトの挿入位置から下方向に移動させたいピクセル数

サンプルコード

function insertImageWithBlob2() {
  let url ="https://www.google.com/images/srpr/logo3w.png" ;
  let response = UrlFetchApp.fetch(url);
  let blob = response.getBlob();
  let ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let sheet = ss.getSheets()[0];
  let column = 1;
  let row = 1;
  let offsetX = 100;
  let offsetY = 200;
  sheet.insertImage(blob, column, row, offsetX, offsetY); 
}

変数の説明

url = 挿入予定の画像URL
response = プログラムで画像URLにアクセスリクエストした結果
blob = リクエスト結果からBlobデータを取得
ss = 対象のスプレッドシートを取得
sheet = 対象のシートを取得(上記のコードの場合はスプレッドシートの一番左にあるシート)
column = 挿入予定のセル列
row = 挿入予定のセル行
offsetX = 右方向にオフセットさせたいピクセル数
offsetY = 下方向にオフセットさせたいピクセル数

こちらも今まで紹介下使い方とほとんど同じですね。

基準点がセルの左上の角になりますので、Blobデータを使って基準点からから微調整をした位置に画像を挿入することができます。

こちらも2MB以下のファイルサイズ、1024px以下の大きさを超えるファイルを挿入するとエラーになります

挿入した画像の高さと幅を調整する【参考】

今までのやり方では、画像を元のファイルサイズのまま挿入することになりますが、高さや幅を任意の大きさに変更したいというご要望もあると思います。

そんな時に使うのが次の2つのメソッドです。

  • setHeight
  • setWidth

こちらの2つのメソッドは非常に簡単に利用できます。

先程のコードを使ってサンプルコードを記述すると下記のようになります。

function insertImageWithBlob3() {
  let url ="https://www.google.com/images/srpr/logo3w.png" ;
  let response = UrlFetchApp.fetch(url);
  let blob = response.getBlob();
  let ss = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  let sheet = ss.getSheets()[0];
  let column = 1;
  let row = 1;
  sheet.insertImage(blob, column, row)
       .setHeight(190)
       .setWidth(550);
}

とても簡単にスプレッドシート上でリサイズができました。

注意点としては、1024px以上のファイルは挿入できません。(リサイズ処理の前にエラーになります)
縦横比は考慮してくれませんので、どちらか片方だけ設定すると歪な形になります

まとめ

今回はスプレッドシートに画像を挿入するためのメソッドinsertImageについてご説明しました。

意外と簡単に画像挿入ができることがわかったかと思いますので、ぜひ活用していってください。

挿入方法はURLとBlobデータの2種類ありますので、状況に応じて使い分けができるといいですね。

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この記事を書いた人

初心者でもわかるGoogle Apps Script活用のススメの管理人。
業務でラクをするという邪な目的のためにプログラムを独学で勉強し始め、初心者向けのGoogle Apps Scriptの使い方サイトを運営するに至る。
ラクをするためにはどんな苦労も厭わないという考えから、手っ取り早くスキルアップするためにCrowdWorksやLancersなどで仕事を受注し始め、過去にはTopClass PRO Crowd workerに認定された経験を持つ。
現在では、業務効率化システムの開発を行う会社の代表を務める。

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