2020年1月28日にGoogleは2018年6月15日にGSuite向けに開始された『Google App Maker』のサービスを段階的に廃止すると発表しました。App Makerとは、ローコード(少ないコーディング)で本格的な業務用途のアプリを開発できる開発環境になります。これによって、エンジニアでない方でもGSuiteのサービスを使ったアプリの開発が簡単に行えるようになりました。
今回はそのサービスが廃止されることが発表されたので、発表の内容と廃止までのタイムライン、代替サービスへの移行についての記事を翻訳して掲載します。
本ブログでもApp Makerの記事を後々書こうと思っていたのですが、今回の発表により本記事が最初で最後のApp Makerの記事になりそうです。
『App Maker廃止のお知らせ(アプリの移行推奨)』(発表原文リンク)
目次発表概要について
App Makerは2021年1月19日にサービスを廃止します。廃止日の前に開発済みのアプリに対して以下の点に留意してください。
- アプリを既に使用していない場合は、あとに記載するタイムラインのスケジュールに従ってアプリは稼働を停止します。
- 使用中のアプリについては、代替サービスにアプリを移行してください。代替サービスへの以降は直接他のサービスへ統合することはできませんが、AppSheetやApps Script(GAS)、Googleフォーム、App Engineといったサービスで似たような機能を提供しています。詳しくは次のセクションで説明をします。
廃止までのタイムライン
- 開発済みアプリは引き続き稼働を続けます。重大なバグについては引き続き対応を行いますが、GoogleはApp Makerの開発を今後行いません。
2020年4月16日
- App Makerで新規アプリの開発ができなくなります。
2020年1月28日(本発表日)
- 開発済みアプリは引き続き稼働を続けます。重大なバグについては引き続き対応を行いますが、GoogleはApp Makerの開発を今後行いません。
- App Makerで新規アプリの開発ができなくなります。
- 開発済アプリの稼働が停止します。
- Cloud SQLに保存したApp Makerのデータは変更なく継続保持され、GCPアカウントで設定したポリシーに従います。
代替サービスについて
App Maker独自のソースコードがあるため、App Makerで開発したアプリをそのまま他のサービスへ統合することができません。いくつかの選択肢を用意しましたので、代替サービスの内容をご確認の上対応してください。- 業務プロセスの自動化をしている場合:App Makerに類似したサービスでノーコード開発ツールとして新たに追加されたAppSheetへの移行をおすすめします。App MakerのデータはCloud SQLに保存されており、AppSheetはCloud SQLをサポートしています。そのため、App Makerで利用していた既存データベースを活用して開発が可能です。
- App Makerでアプリを開発している場合:App Engineを利用することでアプリの開発とデプロイができます。App EngineもAppSheetアプリと同じようにCloud SQLに保存されているApp Makerで利用していた既存データベースを活用してアプリ開発が可能です。
- App Makerをデータ収集に利用している場合: Google Formsの利用をおすすめします。App Makerのサービス開始当時は使うことのできなかった数多くの新しい機能を追加しています。
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