今回の記事では、予定のゲストが他ユーザーを招待できる権限を変更するためのsetGuestsCanInviteOthers()メソッドの使い方をご紹介します。
この変更をすることで、ゲストでも他のユーザーを招待することができるようになったり、できなくさせたりといったことの制御が行なえます。
予定のゲストが予定を変更できる権限を変更する— setGuestsCanModify()
コピペで使えるサンプルコードを参照したい方はこちらをクリックすればサンプルコードまでジャンプできますので、手っ取り早くコードを確認したい方はクリックしてください。
以前、guestsCanModify()メソッドで予定を変更することができる権限があるかどうかを確認するための方法をご説明しましたが、今回はその権限を設定するためのメソッドをご紹介します。GoogleカレンダーのUI上では、下記のスクリーンショットで示した場所で権限は編集可能です。
赤枠で囲われた部分にチェックが入っていればゲストは予定の内容を変更することができます。今回のメソッドでは、プログラムでこのチェックをつけたり外したりするやり方です。
『 引数に入れる値 』
『 関連するメソッド 』
合わせて覚えたいカレンダー予定の操作に関するメソッド
- setGuestsCanSeeGuests — 予定ゲストのゲストリスト表示権限を変更する
- setGuestsCanInviteOthers — 予定ゲストの他ユーザー招待権限を変更する
- guestsCanModify — ゲストが予定を編集できるか確認する
- guestsCanSeeGuests — 予定ゲストがゲストリスト表示できるか確認する
- guestsCanInviteOthers — 予定ゲストが他ユーザーを招待できるか確認する
setGuestsCanModify(guestsCanModify)サンプルコード
//ゲストが予定の内容を変更する権限を変更するコード function sampleCodeForCalendarAppSetGuestsCanModify() { var calendar = CalendarApp.getDefaultCalendar(); var date = new Date(); var events = calendar.getEventsForDay(date); var guestsCanModify = true; for (var i in events) { var event = events[i]; event.setGuestsCanModify(guestsCanModify); } }
『 変数の説明 』
calendar = デフォルトカレンダーを取得
date = プログラム実行日を代入
events = プログラム実行日の予定を取得
guestsCanModify = 招待権限をtrue/falseで設定
event = 個々予定を取得
『 setGuestsCanModify(guestsCanModify)サンプルコード 』に上記サンプルスクリプトを記載したスクリプトがあります。
今回のコードではプログラム実行日の予定に対して、ゲストが予定の内容を変更する権限を付与するコードを書いてみました。
上記処理を実行することに問題がなければ、スクリプトにアクセスして関数名を選択後に▶ボタンをクリックしてプログラムを実行してみましょう。プログラムの実行が完了したら、予定のゲスト権限を確認してみてください。
権限を削除したい場合は、true を falseに変更するだけで対応ができます。新規予定を作成するとデフォルトではこの項目にはチェックが入っていない状態で作成されるため、今回のコードでは、チェックをつけるためのコードにしてあります。
対象の予定を確認すると、上記のように『予定を変更する』にチェックが入っているかと思います。その他の『他のユーザーを招待する』と『ゲストリストを表示する』がグレーアウトしてクリックできなくなりますが、こちらはGoogleカレンダーの仕様です。おそらく、予定を変更する権限は他の2つの権限を内包するためにこのような表現になるのだと思います。
まとめ
今回は予定のゲストが予定の内容を変更する権限を変更するsetGuestsCanModify()メソッドのご紹介をしました。切り替えはtrue/falseを指定するだけで良いので、とても簡単に切り替えを行うことができます。機会があれば活用してみましょう。